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ドォオンと地が揺れ、しばらく経ってから再びドォオンと繰り返された。
何か巨大な飛来物でも落下したような音だった。
だがそれは『物』ではなく『者』なのだ。
証左するように争う声が聞こえてくる。
「追い詰めたぞ魔王! 今度こそ正義の刃で葬ってやる!」
「しつこいヤツラめ! ワシを本気にさせた事を後悔させてやる!」
「行くぞッ!」
「臓物を撒き散らして死ねぇ!」
運命の悪戯とは無慈悲である。
よりによって何かの命運を分ける戦いが、タケルの家の近くで幕開けたのだから。
これから起こる出来事とは何か。
それは恐らく、大多数の人が想像した結果に収束する事だろう。
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