最終話

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「てめぇはどうかなぁぁ? どんな血の色してるかなぁぁぁ!」 「ひ、ヒィッ!」 長い長い断末魔。 そして静寂。 この日を境に滅んでしまったのだ。 世界を覆わんとする悪意。 そして、その脅威と立ち向かってきた正義の双方が。 後に残されたのは純粋な暴力。 邪気の無い殺意だけが世界を支配した。 人や魔物がそれからどうなったか、知るものは居ない。 ただ今日も変わらぬ笑い声が、小屋から響くのみ。 いつまでも、いつまでも、途絶えること無く。 ー完ー
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