第四話

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だが、流石は神に愛されしチート能力者。 傷ができたそばから治り、瞬時に回復してしまう。 多少の出血はあるもののダメージは皆無。 そのせいで、ステラには毎日のように滅多刺しにされてしまう。 いくら切り刻んでも壊れるどころか修復される体は、彼女のお気に入りなのだ。 「たまんねぇ、お前の血はあったけぇよぉおお」 「今日も元気そうだね」 「アァァアアッ! ほんとに死なねぇ、何度ブッ刺しても死なねぇ!!」 「楽しんで貰えて何よりだよ」 気の済むまで刺し続けると、彼女は外へ出掛けていった。 もちろん奇声を発しながら。 そしてダイア。 今日は珍しく、外で日光浴をしていた。 普段は面倒がって寝室から出ないこともザラなのだが。 「やぁダイア。気持ち良さそうだね」 「ブモーモッモッ」 「へぇ、そうなんだ。うんうん」 「ブモモモ。ブーモ。ブモッ」 「本当かい? そりゃ驚いた!」 「ブブブゥブ、ブモモ!」 「ハァ……。何言ってるか全然わかんねぇや」 微笑ましい4人での暮らし。 大筋では変化する事なく、同じような日々ばかりが過ぎていく。 異様なまでに安定した世界であった。 だがそれもある日、大きな変化を迎えた。 それは地響きとともに始まる。     
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