君の弁当をたべたい

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高校校内 エロマンガ監視局がねじ込んだ設定により、俺は産休となるSSWに代わりミホ達の高校に配属された。 行ってみて驚いた。 なんと前任者からの引き継ぎは既に済んでいて、本日から俺一人で業務に入るらしい! 一瞬焦ったが、何の事はない。俺の職務遂行に関する一切合切(いっさいがっさい)は、監視局によって全て『設定済』となっていたのだった。即ち、生徒や他の教師から既に認知されていて、相談をこなせる程度の知識も有している状態なのだ。 (本当、ここまで出来るなら、事件の方も自分達で解決すりゃいいのに!) 不満を抱きつつも、俺はSSWとして校内を見回る。 相談内容の解決には、俺の実力が試されるので、のほほんと構えては居られないのだ。 (校内で生徒達の声を聞いていると、なんとなく落ち着く…………まさか職業病か?) 若干気にしながら、ミホ達の様子も併せて探る。 意外な事に、口数の少ないゴリマッチョはクラス内で陽キャ扱いされていた。 頭も良く、他人に対する気配りもソツが無く、クラスでは何かにつけて頼られる存在。 さらに、生徒会でも熱心に活動し、先輩から一目置かれる立場にあった。     
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