第一話 前編

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とりあえず、職員室に向かい、俺の担任の机にある名簿を見る。 無断出入り、物色。やってることは只の犯罪予備軍だが、この際構ってられない! ……。ない。 若干の一筋の光を信じ、受け付けに… "この学校に松村和人って生徒いますか?" 書いて、おいた瞬間若干の後悔をした。 俺を認識していないなら、意味ないじゃん!! 案の定、目の前のメモにそれとなく気付いた受け付け員。突然のメモに不審な内容。恐怖を感じつつも早速聞いて回わりだした。 俺はそのあとを追う。皆口々に"誰?"と回答。 学校全体から嫌われてる線は俄然消えない。どうやったら確かめられる? …、今のところ濃厚だろうと思う線は"俺を認識していない"だ。故に、"俺はここに存在していない"。 そういう、説だ。
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