第一話 前編

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………。これはなんだ?意味がわからない。朝食を待っていたはいたが… 一向に来る気配がない。それもそのはず、母は父の分だけを準備したらしく、俺のは箸すらない。 最近冷たい態度をお互いとるようになった果てなのだろうか… かなりの不信感抱きつつもその場を立ち自ら準備する。……。 (カパッ)炊飯器を開けてみたら、驚くことに空っぽ。喧嘩した訳じゃあるまいし、流石にこれは酷い。 『ちょっとおかあさん!!』 少し大きめの音量出してみた。結果は特に変化はなし。 そう、なにも不可解なことがなかったのだ。聞こえないふりをしてるわけじゃない、はじめから聞こえてない。 そんな感じなんだ。 しかし、そんな妙現象に構ってる暇なんてのはあるわけもなく、渋々登校した。
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