第一話 前編

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『ヨッ、ヒロ♪』 俺は登校時、友達のヒロん家を横切る。だから一緒にずっと通っている。 今日も例外なくヒロん家を寄り道。 ……、いつも通り声をかけたが、一向に返事がない。 準備がまだならまだで、返事くらいあってもいいのに… と、思ったら… ヒロ『(ガチャッ)行ってきます♪』 …………。玄関で待っている俺をスルーして清々しい声で出ていった。 おかしい、俺とは視線があったはず… いや、それよりも俺がいないことに疑問に思わないの!? ………。 ヒロとの登校は一度たりとも無しになったことはない。まぁ、ヒロが休みのときはアレだったけど、基本俺と登校。つまり、俺がいる、いないに関わらず疑問に思うはず… でも、さっきは迷い無かった。 俺が、前もって今日休むと言った? いや、言ってない。何ならまた明日って言った。 じゃあ何故!?
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