第一話 前編

8/11
前へ
/11ページ
次へ
疑問は抱いたまま登校するはめに… ~~ あれやこれやと模索しているうちに、何か学校到着に時間がかかって… 遅刻してしまった。 うちの学校は遅刻に厳しい。だから時間になると校門に生徒指導の先生が立っている。今日は…あら? 『いない。』 ……、先生がいない場合。それは、まだ時間内か、全生徒登校済み。 時間はアウト。俺はこうしてここにいる。 先生がいなくなるなんて無いはずなのに… それにも若干の疑問を抱いて教室へ向かった。俺の教室は三階だ、階段を上がる音が校内に鳴り響く。 途中、クラスの先生じゃない先生とスレ違ったが、その先生も遅刻した俺には目もくれず素通りしていった。 正直、寂しい気持ちになっていく。 俺ってそんなに影薄かったの? そんな結論が頭をよぎるが、すぐに否定した。学校はともかく、家族との会話すらままらなかった。 俺は影が薄いんじゃない。 (ガラッ)
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加