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『みんなが俺を認識してないんだ!!』
若干の不安はあったものの、自分なりに結論が出た。これが嘘なら恥ずかしいもんだが、声を荒げて教室に入った。
案の定、誰も俺には見向きもしない。何なら、扉を開ける音にすら反応しない。俺が干渉するものは、俺と同じく認識しない?
そもそも、俺を認識してない結論に大きな疑問はある。だが、さらに衝撃的なことが起きた。
『俺の席がない!?』
クラス間違えた!?
いや、先生は担任で、ヒロと同じクラスなはずだから…
間違いは無いはず…
俺の知らないうちにクラス替えでもあった!?
いや、それはあり得ない。昨日まではこのクラスだった。クラス替えの予告何て無かった。クラス替えを余儀なくされる可能性を考えたが、"俺を認識していない"と言う仮説を思い出す。
『俺はここには存在してなかった!?』
なんともこれまた意味不明、キテレツな結論を導きだした。
『いや、あり得ない!』
人が人を認識していない瞬間はあるだろう。
通行人Aとか、影薄いやつとか…
でも…
でも、これは違う。
一体何故!?
認識していない!
もしかして、俺は知らないうちに学校全体からいじめを受けていた!?
また、大胆な仮説を頭をよぎった。
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