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「先輩、待ち合わせ?」
「ちっ、違うし!」
「そうなの? ならストーカー?」
「違うっ!」
思いっきり否定する私に、秋月君は「あははっ、やっぱり可愛い」なんて笑ってる。
「あっ、秋月君は? 誰かと待ち合わせなんでしょ?」
誰かと、なんて相手はきっと女の子だろうってことは簡単に想像できてしまった。
こんな街中で見ても、彼はかっこいい。
「うん、そう」
「へ、へぇ……」
ほら。予想通りなのに、私の胸はチクンと痛んだ。
「片思いの人に告白するために、呼び出したの」
「……はい?」
秋月君が片思い? 相手は一体どんな子なんだろう?
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