116人が本棚に入れています
本棚に追加
「ま、小西先輩のことはどーでもいいや。さ、始めるよ?」
なっ、何を!?
「とっ、年上だからってからかってる!?」
「年下だからって、本気にしないのは差別だよ、先輩」
「で、でもっ、だって」
秋月君はカッコいいのに、私は全然可愛くないのに。
「あー、もう。パニックになってる先輩も、可愛いけどね」
「かかかか、可愛くなんてっ」
「先輩は可愛いよ。ほら、眼鏡の奥の瞳が潤んじゃってる。ホント、可愛い」
「──っ」
近すぎる顔に、もうどうすればいいのかっ!
「リンコはね、素直に『はい』って言えばいいの」
その『素直』が私には難しい、のだけど……。
最初のコメントを投稿しよう!