現実はこんなもの

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 小西君の反応に、秋月君はニコリと笑う。 「知らなかったでしょ? それに似た無課金ゲーム、あとで教えましょうか?」  そんな秋月くんの提案に「おう、頼むな?」と彼も答えて、生徒会室内の空気が変わった。 「やっぱ、ロマクエが良いですかね? 間宮先輩?」 「はっ? そ、そんなの知らないしっ!」  慌ててそう答えれば、秋月君は「そっか」と笑ってくれた。 って、私ってばなんでこんな可愛くないことしか言えないんだろう?  ロマクエ、実はやってたりするんだけど、なんで彼は知ってるの? って、そこはからかっただけだろう。 そうじゃなくて、今度こそちゃんと言わないと。
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