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「……なるほど。で、それがさっきの行為となんの関係があるんだ?」
「核などを作り出せる人物だった場合、それは表に出しておけないからだよ、誠一くん」
誠一の隣の椅子に座り静かに話を聞いていた朋之が口を開いた。
「もしその人物が過激派に渡ってしまった場合、洗脳されて核製造機にでもなられたら困るからね。条件に当てはまる人物を見つけたら速やかに確保するべきなんだ。履歴書のようなものはそれを確認するためだし、私達が刀を向けたのもそれが理由だよ」
「……過激派?」
「……ああそうか!政樹くんもまだ何も説明していなかったんだね!まずはこの『世界』についての大まかな説明からだね」
この世界……通称エデンは4つの色の国に分けられている。黒、白、青、そして赤。
現時点で黒、白、青はとある協力関係を結んでいるため戦争とは限りなくかけ離れている。
『とある協力関係』とは、この世界から脱出するための『扉』と『鍵』を探すこと。しかし、ただ一つ含まれていない赤にはそれに協力の意思がない人が3国からも集まっている。……赤ノ国は非常に危険であり、現在も戦闘が絶えない。
この赤ノ国に属する者の事を過激派という。
赤ノ国の考え、それは『この世界の脱出方法はただ一つ。再び世界にエデンを作り上げた"神"を殺すこと』ということだからだ。
朋之の話が終わると、政樹はつまらなそうに眉を寄せため息をついた。
「今朋之が言ったのがこの世界についての『こちら側』の認識。赤ノ国の奴らはまったく、変な事を言うよな。……この世界に神なんているはずがないのに」
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