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白い羽のストラップ
それからしばらくして、よく晴れた日曜日。
ふゆ子さんはボーイフレンドのハルくんと、遊園地に遊びに来ていました。遊園地は人でいっぱいです。
「僕ちょっとトイレ行って来るよ。ここで待ってて」
ハルくんの後ろ姿が人混みに消えるのを見送ると、ふゆ子さんはパラソルのついたベンチにこしかけました。
すると、長い髪の毛をおさげにした小学校1、2年生くらいの女の子が、ふゆ子さんの方に歩いて来ました。手には巾着袋を持っています。
ふゆ子さんは、それが誰のかすぐにわかりました。自分のです。れおなにわたした、あの巾着袋です。
女の子はふゆ子さんの目の前まで来ると、立ち止まりました。ふゆ子さんがおどろいて女の子を見つめていると、女の子はにっこりして、巾着袋から何か取りだしました。
「あのね、これ、わたしのお兄ちゃんが、お姉ちゃんにわたしてって」
女の子が取り出したのは、きれいな鳥の羽がついたストラップでした。羽は、一見白いのですが、光に当たるといろいろな色に変わります。
「お姉ちゃんに借りたのこわしちゃったから、代わりにって」
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