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8月31日 8:40
蝉の声も同じ。クマゼミの鳴き声が空に響いてる。大きな入道雲を横目に、おひさまカフェについた。
そこのは、もじゃもじゃな髭で口が見えないマスターが、子どもにもお洒落な珈琲を飲ませてくれる小粋な店。マスターは手に大やけどして倒れていたところを、俺と愛依の両親が見つけて手当てして看病した過去があるらしい。『太陽に触れてしまった』と両手に白の皮の手袋をしている。手袋の中は大やけどで真っ黒らしい。それぐらい太陽マニアのおじさんで、世界中の太陽のグッズを飾っているので、面白い。国によって太陽の色が違うんだ。赤だったり黄色だったり、銀色だったり。それは瞳の色素に関係しているらしい。同じ目線で同じ色で見えるのは、奇跡的にも同じ日本人に生まれたおかげ。
なのにどうしてこうなってしまったんだろう。
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