第1章 記憶喪失

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何で?どうして? 「記憶……喪失?」 「記憶喪失?どうして私が、そんなものになるの?」 「事故で頭を強く打ったんだ。もうすぐ先生が来るから。」 その後、直ぐに先生が来て、私の病状を見てくれた。 「ここは?」 「病院です。」 「あなたのお名前は?」 「……分かりません。」 先生と看護師さんが、目を合わせた。 「覚えていないようです。」 賢人と言う人が、私の代わりに答えてくれた。 「あなたは?」 「僕は……」 彼は、私を見つめながら、こう言った。 「僕は、彼女の恋人です。」 恋人? この人が、私の? その瞬間、痛みが走った。 「分かりました。明日詳しい検査をしましょう。」 先生のその一言で、一日目が終わった。
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