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「何これ」
「誕生日プレゼント」
袋の中を覗くと、四角いキャンディーのボックスが入っていた。
「ってこれうちの商品じゃん!」
「美味いよなこれ」
知ってるよ!
なんて、ふたりで軽口を叩いてまだ廊下で立ち止まっていたのだが、「吉住さん!」と少し慌てた調子で今度は佐々木さんが私を呼んだ。
「良かった、まだ居て。東武の店舗から電話入ってます」
言いながら、彼女の眉がきゅっと細められる。
その表情だけであまりよくない電話なのだろうと予測すれば、案の定だった。
「なんかちょっと、大変みたいです。店舗にクレームが入ったらしくて」
「え」
「先方、かなりお怒りのようで責任者を出せって」
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