631人が本棚に入れています
本棚に追加
顎に大きな手があてがわれたかと思えば、上向かされて唇が塞がれた。
しかも軽いものじゃない。
「ん! んんんっ」
驚いている間にするりと入り込んだ舌が、ぐるりと中を一周し大きく口を開かされる。
逃げる舌先を絡め取られて擽られると、身体の力が抜けそうになって慌てて彼の背に手を回ししがみついた。
その手も握力があやしくて、彼の手に支えられているようなものだった。
こんなの、オフィスでするようなキスじゃない。
いや、濃いかろうが軽かろうが、キスはするものじゃない?
最初のコメントを投稿しよう!