君キス2~戦う女

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「朝比奈さん、メッセージ入ってるよ」 相変わらず携帯放置の朝比奈さんより、先にメッセージに気づくのは私ということが多い。 毎日、というわけでもないのだけど、どうでもいい内容であったりもするようで、最近朝比奈さんは返信しないことも増えた。 そして今は、というと。 ソファに座る彼に腰を抱き寄せられ、今まさにキスをしようとしていたとこで着信が鳴ったわけだが。 朝比奈さんがぴくっと眉を痙攣させた。 明らか、今イラっとしてた。 「いいよ、この時期急ぎの連絡なんてないだろうし後で見る」 「でも万が一……大事な連絡かもしれないし」 キスを続けようとする彼の唇を手のひらで遮って、笑顔を乗っける。 暫し沈黙の後、ふっと、彼が溜息をついて私の腰にあった手を緩める。 私はテーブルに手を伸ばして、彼のスマホを手に取り差し出した。
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