番外編ＳＳ

悲鳴を上げかけた私の舌を、彼が吸い上げる。
奥を穿ちながら、花芽を指でつまんで撫でられ、逃げ出したいほどの快感に襲われる。

けれど身体は圧し掛かった彼の身体に抑え込まれて、身もだえすることすらできない。
中と外とを同時に愛でられ避けられず、がくがくと身体が震え始めた。

奥に響き続ける熱と、濡れた花芽を執拗に撫でる彼の指、どちらが気持ち良いのかどちらによってなのか、わからない。

きゅうぅぅ、と強く奥が収縮したと思ったら、全身を強い痙攣に襲われて。

「ふ！　ううううんんんんっ！」

頭の中が真っ白に、なった。

「んんっ！　んんっ！」

ぴくん、ぴくんと痙攣する身体の中に、彼の熱はまだしっかりと固く埋められていて。
二度、三度と奥を叩く。

そして朦朧と溶けた私の耳元で、彼が囁いた。

「……真帆、もっと。いい？　花帆が起きるまでたくさん抱きたい」