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「くっ、ふっ……愛花、は、早い!し、締めんな!締めんな!」
と、言ってる陸人の腰も激しくなった。
「や、ああっ、イク!………あ、あああっ!」
「あっ、無理!………き、気持ち良すぎぃ……イク!」
「はあ、はあ、はあっ、………なんか、足んない………陸人、早い!足んない!」
「愛花がイクの早いの!!だああ!数で補ってやるから覚悟しろ!」
陸人の引き締まった体から汗が吹き出ていた。髪が汗で湿り、頭をかきあげると、陸人の顔が真剣で紅潮していた。
………かっこいいね。私の自慢の彼氏。
やっぱり大好き。もう、何があっても、何しても離れないからね。
またまたバカップルはそのまま、朝を迎えた。
「行ってくる!」
「私も!」
「無理すんなよ?」
「心配なら早く帰ってきてね!ちゃんとここに」
「堂々とただいまするわ」
と、愛花を引き寄せてキスをして飛び出した。
「これならいいかな?………いや、気張ってる感じする!……ワンピ……意識し過ぎてる!………うわああん!やっぱり愛花に服借りれば良かったーっ!」
と、歩美が鏡の前でファッションショーをしていると、約束の時間30分前なのに、携帯が鳴った。
「は、はい!」
「おはよー!マイハニー!早く着いちゃった。家の前で車で待ってるからねー!」
「は、早すぎ………」
「だって、どんだけ楽しみにしてたと思ってんの?」
「あれ?……昨日、『もしも寝坊したらごめん』って、遅かったんじゃないんですか?」
「えっ?……あ、まあ、なんとか早く終わったから!うん!」
歩美は吹き出しそうになった。
昨日、やっと約束をした時に『やほー!今日中に明日の仕事も全部終わらせとくー!』って、だから明日寝坊したらごめんって言ってたのに。
きっと寝てないんだろうな!
なんだか嬉しい気持ちが歩美の中を駆け巡り、もう、服を鷲掴みしたのを着て、家を飛び出した。
家の外に飛び出ると、あからさまに綺麗に洗車したばかりの高級車が止まっていて、驚いた。
運転席の八木澤は、疲れているはずなのに歩美を見つけると、本当に嬉しそうな笑顔になり、ブンブン手を振った。
…………なんか、可愛いかも!
歩美も自然に笑顔になり、車に向かって走った。
「おはようございます!ちゃんと寝ましたか?」
「バッチリ!」
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