53話 隣

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「おめでとうーーっっ!!」 「本当におめでとうーー!!」 「めちゃくちゃ綺麗ーー!!」 歩美が笑ってる。中森さんも笑ってる。八木澤さんも笑顔で拍手。小田さんも大石さんも本当に笑顔で拍手してくれていた。 嬉しい以外、わからない。祝福される喜びに本当に泣きそう。 陸人の腕を取り、ゆっくりと階段を進むと、陸人が言った。 「俺の隣はずっと、最初から愛花だったな!」 「そうだね!これからもずっと、ずっと隣にいてね!」 笑顔で交わすと愛花は思いきりブーケを歩美に向かって投げた。 「歩美、次は歩美だよ!八木澤さん!よろしくね!」 歩美が真っ赤になり、八木澤が歩美の肩を抱いた。 なぜだか後ろには小田と大石が歩美と八木澤を睨んでいた。 「ずっと隣にいてね!」 「俺の隣は愛花だけ!」 鳴り止まない拍手とおめでとうの道を2人は進んで行った。 前だけを見つめ、隣だけを見つめて。 ーおわりー
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