必然の歯車

　かち　かち　かち　かち　かち　かち　かち　かち　かち　かち　かち　かち
　この中東戦争におけるイギリス人というのが今、地球にやってきた宇宙人だと当てはめてみる。宇宙人（イギリス人）がなにを言っても信用のおけるものではないから、必死にどうしてとか、なんで、なぜだーとか叫んでも無駄だ。彼らの言葉は俺たちにはなんの意味もないんだ。イギリス人がユダヤ人とアラブ人にかけた言葉と同じ。ややこしいが、俺たち地球人はユダヤ人かアラブ人ということになるな。
　宇宙人の答えがないものだから今度はこう考えはじめる。宇宙人がこんなことをするのには深い理由があるに違いない。説明するのには高度すぎるが、地球人を助けるため、または地球人に落ち度があって、罪を償うために必要だとか。
　ああ、まるでヨブ記だな。ヨブ記というのは、神さまがヨブという男にひどい試練をいくつも与えるんだが、その理由が分からず、論争になるという旧約聖書の話で、結局、神の御心は人間には分からないということが言いたいらしい。そう、宇宙人の御心は地球人には分からない。