この世界じゃない世界のどこか
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ある朝、グリンが起きると、曇りだった。グリンは晴れより曇りが好きだったが、雨よりは好きじゃなかった。 だからグリンは「ふん」と思った。 外に出ようと、木で出来た重たい扉をあけると、人間のこどもが立っていた。 「なんだ、お前」 グリンは聞いた。 「ぼくは、にんげん。にんげんの、こども。にんげんのこどもで、名前はニッキ」 と子供は言った。
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