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墨色夜空。
見上げれば満点の星が見える。
僕よりもずっと年上だった君の自宅から見える夜空はとても美しく、ついつい寄り道をしてしまう。
「おかえりなさい」
ひまわりのような笑顔で出迎えてくれる君にすこし心が落ち着いた。
「……ただいま」
生家よりも落ち着く家で環境。
趣のある日本家屋で出迎える着物姿。
「うん、今日はなに食べる?」
「……うどん」
「じゃあ、かぼすうどんにしよう。おいしいよ!」
落ち着いたきみの、天真爛漫な姿は僕を日常の憂鬱から切り離してくれる。なんて思っているのは知らないだろう。
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