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そう嬉しそうな口調で言葉を返してきた。
「…………?」
念のため二人分のコーヒーを用意し、ベッドの前に戻る。
しかし、茉那が寝ているはずの場所はまだもぬけの殻で、こちらへ帰ってきた気配は窺えなかった。
俺はもう一度時間を確認し、意識して眉間に皺を寄せる。
この時間ならもう、茉那はこちらへ戻ってきていてもおかしくない。
ドラゴンとやらの討伐にてこずっているのか、それとも何かしら不慮のアクシデントに見舞われてしまったのか。
心配になる気持ちを抱くも、俺は夢世界に干渉することができない。
仕方なく茉那のマグカップをテーブルの上に置いて床へ座り込むと、気を落ち着かせるために自分のコーヒーを静かに啜った。
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