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(つーか……、交尾はないだろ、交尾はっ!)
頬を膨らませて拗ねているリンを見つめながら、男同士で交尾するとかどうしてバカな発想が出来るのかと思いながらため息を吐いた。
こいつは、なんとなくバカっぽいから、蒼の事を男として認識をしていないのかもしれない。きちんと男だって分からせないと34歳独身の俺が、久々に求愛されたのが、猫ってことになってしまう。それだけは避けないとならないと思い、おもむろに蒼は立ち上がった。
リンは、急に立ち上がった蒼を見上げて、目を丸くしながらパチパチと瞬きをしている。
「ほら、俺がお前と一緒の男だって……オスの一面を見せてやるよ」
そういうと、蒼は着ていたスウェットをパンツごと下ろした。
「なっ、リンと俺一緒だろ? だから……お前は、変な考え……」
リンは、目をキラキラさせながら真剣に蒼の中心をジーっと見ていた。そしてあろうことかリンは、右前足で弾くように蒼のソコを刺激してくる。
「つぅ……、おま、なに? ちょ、触んなよっ」
「なー、あおいー、お前かわいいモノ持ってるなー」
「はぁー?」
「俺と違って、ここかわいい。やっぱり蒼は、俺の嫁になれるってば!」
「お、おま……」
「うん。大丈夫。ここも十分かわいいから平気。俺、オス同士とかまったく偏見ないから。むしろ、大丈夫だから。俺たち、つがいになろー」
リンは、蒼に抱きつくために飛びついた。それを、すんでのところで蒼はかわす
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