幸せ

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幸せ

彼女は僕の名前を聞くと、 「そう、そうなのね」 とぼそぼそと呟いていて、僕はなおさら混乱してしまった。 「ふふふ」 なんて彼女が笑うから 「へへ」 って僕もつられて笑った。 これが僕達の出会い。 一生忘れられない、大切な大切な出会い。 「おーくん!!どこー!!」 今日もみーちゃんの声が聞こえる。 「ここだよ、いい加減おーくんなんて呼ばないでよ笑」 「だって、おーくんはおーくんだもの」 彼女の声は鈴のように可愛らしい 静かに、薄い唇から漏れる声はとても愛おしい。 僕は意地悪のつもりでその唇にキスをした。 「っっっ」 顔を見ると真っ赤だ笑 かわいい。 「もう沢山したじゃん」 僕はさらにいじわるをいう 「いじわる」 彼女はむくーっと膨れて怒ってしまった そういう所が虐めたくなるのだ。 彼女はわかっていないけど 「いつもの場所に行こう」 そう言って手を引くと彼女は微笑む 僕達の秘密基地。 景色がとても綺麗なんだ。 そこで火が沈むまで話をする。 僕達はこの幸せが永遠に続くと思ってた。
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