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二学期の始業式の日、いつも迎えに来るはずの青山くんが来なかった。
〈ごめん。朝、ちょっと寄るところがあるから先に行って〉
という連絡のみ。
〈了解〉
という、こっちもたった二文字で返す。何て、素っ気ない。絵文字もスタンプも何もない、たった二文字が冷たく映る。
本当は、私のことがもう嫌いになってしまったのだろうか。あんなに、有沙、有沙、とまとわりついて来たというのに。
歴代の彼女たちは、青山くんから冷たくされて別れたと聞いた。
これが、それ?
青山くんは私に飽きてしまったのだろうか。もう、やることやっちゃったら、ポイ?
私はこのままフェードアウトで青山くんの中から消えて行くの?
様々な憶測が私を圧し潰しそうになる。
結局、始業式に青山くんは来なかった。
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