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同じ志名川高校を六年前に卒業した親戚のお兄さんから、探偵部の部長をしていた頃の話と卒業後の探偵部に"interesting"な帰国子女の飛び級入学2人組が入部したという話を聞いた。それが探偵部を訪ねるきっかけだった。その二人は、実際に起こった国内外の未解決難事件を幼少の頃から解決しており、警察方面からは推理作家コナン・ドイル氏の名作「シャーロック・ホームズ」に肖った“SHERLOCK GIRLS”という名前で知られている。そして、愛知県警の名古屋市内における犯罪検挙率が急上昇した要因の一つだと、警察関係者の間で噂されている。
"元"中京新聞社会部現場担当記者で、現在は情報屋である親戚のお兄さんからの情報によると、最初に二人が日本国内で非公開的に解決した重大事件は、西暦1970年3月31日に北九州国際空港で発生した“エイプリルフール革命一派”による"亜細亜航空*日和見号ハイジャック事件"から約一月後の西暦1970年5月1日に名古屋国際空港で発生した“米加航空221B便ハイジャック未遂事件”で、帰国当時の二人は日本で言う飛び級の小学6年生だったという。因みに管制塔指揮は、英語を流暢に話せる長髪の日本人少女が鎮座した。捜査関係者の間では、通称アナグマ作戦とも呼ばれていた。
一説には、将棋の守備陣形である“穴熊囲い”を応用した奇襲作戦で、当該の機体図をパッと見て日本語を喋れる茶髪な風貌の少女が、三月末のハイジャック事件を受けて四月に編成されたばかりの中部管区機動隊の鎮圧指揮を現場で担当していたという。
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