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「実は、先輩の姿が消えたんです!」
突然、小宮は驚いたように答えた。自分は小宮の言葉に?となった。すると、白菊さんが「先輩が消えた!?」と変な声を出してしまった。一瞬、部室内は静まり返ったが、蒼姫さんは、冷静に話の続きを聞き始めた。
「まず、このことは担当の先生に相談しましたか?」
「いえ、まだです。もし、何もなかった場合、大事になってしまうんじゃないかと思い…」
「それで小宮君は、この探偵部に?」
「はい」
小宮は何となく、うつ向き加減で、蒼姫さんの質問に答え続けた。
「先ずは、経緯を教えて貰えますか?」
「僕は二時間前の午後一時に教室で昼食を食べた後、3年生の大梅甲斐先輩と会う約束をしていたので、新校舎A練3階の写真同好会の部室へ行きました」
「その大梅甲斐先輩と小宮君は、どういう関係で?」
「僕は写真同好会に入っていて、大梅先輩は写真同好会で唯一の先輩です」
「他の部員の方は?」
「大梅先輩以外に部員は居ません」
「そうですか…。では、話の続きをお願いします」
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