Case.0*spring殺人事件(前編)

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「ここに書かれている"急な用事"に心当たりは、ありませんか?」 「ないです。何も大梅先輩からは、聞いていません」 「そうですか…。それで、手紙を読んだ小宮君は、大梅先輩が気になり、大梅先輩を探したけれども、大梅先輩は見つからなかったと?」 「その通りです。」  小宮への質問を一通り終えて、蒼姫さんは目を瞑りながら、腕組みをして少し考え込んだ。自分も一旦、メモを書き止める。そうしていると、白菊さんが一案を出した。 「あたしはもう一度、探した方がいいと思う。もしかすると、大梅先輩がひょっこり現れるかも知れないし…」  その話を聞いた蒼姫さんは、直ぐに納得した。 「そうね。ここに居ても仕方がない。小宮君と小早川君もいいでしょ?」  小宮は、蒼姫さんの言葉に頷いた。続けて、自分も蒼姫さんの言葉に頷く。 「それじゃあ、決まりね。華絵のナイス提案!」  そう言った蒼姫さんが、少しわくわくしている様に見えた。     
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