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「ここに書かれている"急な用事"に心当たりは、ありませんか?」
「ないです。何も大梅先輩からは、聞いていません」
「そうですか…。それで、手紙を読んだ小宮君は、大梅先輩が気になり、大梅先輩を探したけれども、大梅先輩は見つからなかったと?」
「その通りです。」
小宮への質問を一通り終えて、蒼姫さんは目を瞑りながら、腕組みをして少し考え込んだ。自分も一旦、メモを書き止める。そうしていると、白菊さんが一案を出した。
「あたしはもう一度、探した方がいいと思う。もしかすると、大梅先輩がひょっこり現れるかも知れないし…」
その話を聞いた蒼姫さんは、直ぐに納得した。
「そうね。ここに居ても仕方がない。小宮君と小早川君もいいでしょ?」
小宮は、蒼姫さんの言葉に頷いた。続けて、自分も蒼姫さんの言葉に頷く。
「それじゃあ、決まりね。華絵のナイス提案!」
そう言った蒼姫さんが、少しわくわくしている様に見えた。
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