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俺は点滴をしてもらい。サッカー部の部室に行く。もう放課後だ。
『スカイ君、大丈夫かい? ぶっ倒れたみたいだけど』部室には佐久間先輩、1人だけ。
『大丈夫、大丈夫、アハハ』
『今日はもうログインしちゃダメだからね。いや、マジで』佐久間先輩は真剣な眼をして言った。
『分かったよ』
『資産としての寿命を持ってても、肉体にガタがきたら意味がないからね』
すると、オズ部長が部室に入ってきた。俺に近付いてきて、そして、バチン!
『痛っ……』
俺はオズ部長にビンタされる。
『私の見込み違いだったかしら? 障害者になりたいの!?』オズ部長も真剣な眼をしている。それだけヤバいって事か。
『すまん。今後は気を付けるよ』俺は反省する。
『今度オーバーワークしたら、ベンチに下がってもらうわよ』
『分かった』
『じゃあ、今日はもう帰っていいわ。家でログインしないでよ』
『は~い』
俺は昇降口に行く。オズ部長は本気で俺の心配をしてた。流石、若くても統率者。
『おい! スカイ、大丈夫か?』
『ヨウヘイか、心配ご無用だ』
『随分顔色が悪いぞ?』
『そうか?』ガラスに反射する自分の顔を見る。目の下にクマができていた。
『パパの会社の社用車が迎えに来てる。乗ってきなよ』ヨウヘイにしては珍しい申し出だ。
『じゃあ、お言葉に甘えて』
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