プロローグ

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――俺とメルは近所の神社に着く。子供と金持ちの大人しか居ない。それでも、賑わっている。 『くじ引きでプラモデルを当てるよ』 『スカイ、お金の無駄だよ。1等が当たる確率は良くて2パーセントね。玩具屋で買った方が安上がりだよ』 『よし、やめておこう』 『じゃあ、焼きそば買おう』  俺達は焼きそばの出店に行く。 『安いよ、安いよ~。ワンパックで2000円だよ』 『屋台のおっちゃん、高くない? 去年は1000円じゃなかった?』 『坊や、生言っちゃいけねえ。寿命払いなら30分だよ。値上げしなきゃ死んじまう。子供から寿命は取れないし』 『分かった、1つ買うよ』 『私が半分出すね』  俺達は丘に向かって歩いてると、ツヨシとヨウヘイが居た。 『よう、スカイとメル。これ見ろよ』  ツヨシは1つの箱を見せる。 『おいおい! これはくじ引きの1等の景品じゃないか!? 当てたのか?』 『まあな。すぐに帰って、このプラモデルを作らないと』 『ヨウヘイは何か当てた?』 『僕は6等のチョコレートだよ』 『じゃあな。メル、スカイ』 『花火は見ないのか?』  ツヨシとヨウヘイは行ってしまった。  人混みの中で急に俺の手を引っ張られた。メルじゃない!? 誰だ!?
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