7人が本棚に入れています
本棚に追加
/239ページ
――俺とメルは近所の神社に着く。子供と金持ちの大人しか居ない。それでも、賑わっている。
『くじ引きでプラモデルを当てるよ』
『スカイ、お金の無駄だよ。1等が当たる確率は良くて2パーセントね。玩具屋で買った方が安上がりだよ』
『よし、やめておこう』
『じゃあ、焼きそば買おう』
俺達は焼きそばの出店に行く。
『安いよ、安いよ~。ワンパックで2000円だよ』
『屋台のおっちゃん、高くない? 去年は1000円じゃなかった?』
『坊や、生言っちゃいけねえ。寿命払いなら30分だよ。値上げしなきゃ死んじまう。子供から寿命は取れないし』
『分かった、1つ買うよ』
『私が半分出すね』
俺達は丘に向かって歩いてると、ツヨシとヨウヘイが居た。
『よう、スカイとメル。これ見ろよ』
ツヨシは1つの箱を見せる。
『おいおい! これはくじ引きの1等の景品じゃないか!? 当てたのか?』
『まあな。すぐに帰って、このプラモデルを作らないと』
『ヨウヘイは何か当てた?』
『僕は6等のチョコレートだよ』
『じゃあな。メル、スカイ』
『花火は見ないのか?』
ツヨシとヨウヘイは行ってしまった。
人混みの中で急に俺の手を引っ張られた。メルじゃない!? 誰だ!?
最初のコメントを投稿しよう!