プロローグ

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 オズ部長はマジで強い。 『ハイパーテオブロマってゲームはどんなの?』俺は佐久間先輩に聞く。 『ウォーパークにプラスアルファ、複雑にした感じかな? ジュニアオリンピックはウォーパークの部で出場予定だから。スカイ君なら掛け持ちも出来そうだな、ハハハ』 『2人とも静かに! 気が散るわ』オズ部長はノリノリで敵ユーザーをキルしていく。  俺はなんとか立ち上がる。  オズ部長は結局、30分くらいで1500キルした。 『ウォーパークって面白いね。本物の銃を撃ってるみたいで楽しかったよ』 『スカイは本物の銃を撃ったことあるの?』 『父さんは自衛隊だったから。射撃場で10式突撃銃を撃ったことあるよ』 『そうなの、それで。今日は部活終了、帰っていいわよ』 『お先に。早く18歳問題に取り組まなきゃ』佐久間先輩は急いで帰っていった。  俺は内心、またキスをされるんじゃないかってドキドキしてたけど、オズ部長もすんなり帰っていった。二面性でもあるのかな?  俺はフラフラ歩きながら昇降口に行く。すると、ミノルが居た。  声を掛けようとした時、様子がおかしい。 『ミノルちゃん、俺達とお茶しない?』上級生2人に絡まれてるみたいだ。 『あの……その……』  仕方ない、助けてやるか。 『おい! 不細工な先輩!』 『なんだ、てめえは!?』 『俺の“彼女”に手を出すなよ』  俺の身長は168センチメートル。立端なら俺のが上。しかし、2対1じゃ分が悪いな。 『てめえ! やんのか!?』 『ちょっと待て! 俺の幼馴染みに手を出すなよ!』この声は。 『ツヨシ!』ツヨシは身長175センチメートル、体重80キログラムの12歳にしては巨漢だ。 『覚えとけよ! お前ら!』雑魚上級生は逃げていった。 『ありがとう。2人とも』ミノルは涙を流す。怖かったんだろう。 『何、気にするな』 『あんな連中は俺一人でボコボコに出来たのに、逃げやがって』 『スカイ君、ツヨシ君、本当にありがとう』 『帰ろう』 『俺は野球の為に走って帰りたいけど、迎えの車が来ちまう』 『私もハイヤーが迎えに来る』 『セレブは違うな、アハハ』 『スカイ君、送っていこうか?』 『いいよ。歩いて7分くらいだから』
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