7人が本棚に入れています
本棚に追加
/239ページ
オズ部長はマジで強い。
『ハイパーテオブロマってゲームはどんなの?』俺は佐久間先輩に聞く。
『ウォーパークにプラスアルファ、複雑にした感じかな? ジュニアオリンピックはウォーパークの部で出場予定だから。スカイ君なら掛け持ちも出来そうだな、ハハハ』
『2人とも静かに! 気が散るわ』オズ部長はノリノリで敵ユーザーをキルしていく。
俺はなんとか立ち上がる。
オズ部長は結局、30分くらいで1500キルした。
『ウォーパークって面白いね。本物の銃を撃ってるみたいで楽しかったよ』
『スカイは本物の銃を撃ったことあるの?』
『父さんは自衛隊だったから。射撃場で10式突撃銃を撃ったことあるよ』
『そうなの、それで。今日は部活終了、帰っていいわよ』
『お先に。早く18歳問題に取り組まなきゃ』佐久間先輩は急いで帰っていった。
俺は内心、またキスをされるんじゃないかってドキドキしてたけど、オズ部長もすんなり帰っていった。二面性でもあるのかな?
俺はフラフラ歩きながら昇降口に行く。すると、ミノルが居た。
声を掛けようとした時、様子がおかしい。
『ミノルちゃん、俺達とお茶しない?』上級生2人に絡まれてるみたいだ。
『あの……その……』
仕方ない、助けてやるか。
『おい! 不細工な先輩!』
『なんだ、てめえは!?』
『俺の“彼女”に手を出すなよ』
俺の身長は168センチメートル。立端なら俺のが上。しかし、2対1じゃ分が悪いな。
『てめえ! やんのか!?』
『ちょっと待て! 俺の幼馴染みに手を出すなよ!』この声は。
『ツヨシ!』ツヨシは身長175センチメートル、体重80キログラムの12歳にしては巨漢だ。
『覚えとけよ! お前ら!』雑魚上級生は逃げていった。
『ありがとう。2人とも』ミノルは涙を流す。怖かったんだろう。
『何、気にするな』
『あんな連中は俺一人でボコボコに出来たのに、逃げやがって』
『スカイ君、ツヨシ君、本当にありがとう』
『帰ろう』
『俺は野球の為に走って帰りたいけど、迎えの車が来ちまう』
『私もハイヤーが迎えに来る』
『セレブは違うな、アハハ』
『スカイ君、送っていこうか?』
『いいよ。歩いて7分くらいだから』
最初のコメントを投稿しよう!