プロローグ

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『部長、スカイ君の年齢を詐称して予選に出しましょうよ』 『何、言ってるの? オズ部長のが強いじゃん』 『大会は3対3だよ』 『僕が補欠に回ります』 『佐久間、本気? チートよ?』 『サバ読みソフトならありますよ』 『カミユ君、バレたら寿命を大幅減額よ?』 『バレず、優勝なんてしたら30年は貰えますよ。18歳問題は一気に解決だ』 『オズ部長、俺はやるよ。大会はいつ?』 『来月よ。確かにスカイに実力はあるけど』 『サバ読みソフトってどんなの?』 『プラグに噛ませるチップだよ。目視では判らないから。ちょっと待ってて』  カミユ先輩と佐久間先輩は部室の棚を漁る。 『あった! カミユ先輩のお手製のチップだ』  佐久間先輩は栓をされた試験管を持ち、中には1円玉より小さいくらいのチップが入ってる。 『部長が15歳になるのを待つ前にサバを読んじゃおうと思って去年に作った物だよ』
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