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『そのチップをプラグに着けるの? 痛くない?』
『チクッと痛いかもね、ハハハ』
カミユ先輩は試験管の栓を開け、チップを取り出す。
『それを着けると、具体的にどうなるの?』俺はちょっと不安だ。
『後ろを向いて。これを着ける事で年齢だけ15歳になるよ』カミユ先輩は俺のプラグの蓋を開ける。痛い。
『大丈夫?』やっぱり不安だ。
『一度自分で試してる。安心して。着けるよ』カチッ。
俺は一瞬、全身に電気が流れたような衝撃を受ける。意識が飛ぶところだった。
『スッゴい痛いじゃん』この野郎!
『ハハハ、これで優勝間違いなしだね』
『知らないわよ』
『部長、今の内に作戦を確認しておきましょう』
『私が突撃、カミユ君は遠距離支援、スカイは中距離支援ね』
『それだけ? もっと綿密に作戦を立てた方が良くない?』大丈夫かな?
『ああ、スカイ君は知らなくて当然だね。ジュニアオリンピックの予選、本選は毎年、複数のステージが作られてその中からランダムで戦場が決まるんだ。GLの正式な情報だから間違いない』
『それなら、作戦なんて大雑把でいいか』
『もう18歳問題なんて吹っ飛ぶね』
『でもバレたら寿命を大幅減額じゃないの?』
『スカイ君は12歳にしてはガタイが良いし。そもそも、年齢を下にサバ読みするのがマズイ』
『じゃあ、これから1ヶ月間、1日30分の特訓よ。責任は私がとる』
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