祖父母

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祖父母は二人とも重症の認知症であった。 二人とも、亡くなって10年以上経過をした。 10年も経つが 今まで祖父母が淋しいとか 悲しいとか思う人は誰もいない。 祖父母は 嫌われいたとか 疎まれいたとかもない 認知症になっても 手がかかる事もなく 問題行動もなかった。 呼吸が止まそうだ 海外からも祖父母に世話なった人が駆けつけた。 それほど多くの人に色々な世話をして好かれていた。 確かに 呼吸や心臓が止まりそうであると 知らせを受けた時は 私や一族や縁者を含め 多くの人達が悲しみにくれた。 しかし 呼吸が止まり 心臓も止まった その姿を見て誰も悲しむ事はなかった。 重症の認知症であった祖父母は 死んだことを忘れてしまって  今日も元気に街を徘徊している
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