color:1 wanders from ・・・

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世界の崩壊が徐々に深刻な形で影響を及ぼしてきている 弱者から耐え切れずに存在が欠落していく 小国は防衛策もなく消えゆくのみ だが大国も例外ではない 純粋に国力があるからどうにかなるわけでもない 無慈悲に無作為に しかし、決められているかのような 順番があるのではないかと思うように とにかく、世界に存在する物体が姿を消してゆく 不謹慎な話かもしれないが 戦争でもやっていた方がましなくらい けが人や病気の流行りなど 今までに例を見ない形で世界を蝕んでいた 死者も治すくらいに優秀な医師 赤髪の悪魔の異名を持つ 国境なき医師団のリーダーである俺は 世界中の医師団の頂点的存在となってしまった まぁ、別にやる事は基本的に変わらない とりあえず目についた患者を診るのみだ 無駄だと思う時も最近は多くなってきている 色々な種族が暮らす世界だが 不老不死と言われているエルフですら影響がある 根底を覆す事態 唯一の救いは 俺もだが、火属性の医師に被害がほぼ皆無である 救える存在が少なからず居る事 確実ではないが、かなりの人数に当てはまる 世界中で活躍している医師が火属性の存在であり その抵抗は必死な攻防となっている 医師となるには治療系のスキルをマスターしなくてはならない 本来は水属性や風属性が該当する 光属性は信仰が強いために医師ではなく シスターや牧師、巫女などの神に仕える役職に選出されてしまう 火属性の医師はかなり特殊だったが 魔導技術の発達によって 全ての属性で治療系スキルが存在するようになった 特に火属性は効果が強く出るため 育成が進行してきていた そんな感じで俺もだが火属性の医師はある程度数が確保され 各国で重宝されている 囲われるのが嫌だったから 世界中どこにでも移動可能な形を選択した 今となっては、あまり関係なくなってしまったが とにかく沢山、可能な限りの存在を救う これが今の俺のやるべき事だ 命に差は無い あるとすれば この現状を打破できる存在の命だろうか そこを救えば他も助かるだろ めぐり合っていないから 対等だと俺は思っている 差は無いと言ったが 優先する順番は、自分勝手なルールで決めている とにかく目の前から救う 今も進行形でその行為は継続している
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