1.異彩な教え子

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 蒼と金……畏怖の念さえ抱かせるような、美しさ。  たしかに、良くも悪くも、あの瞳は目を引きます。  でも一切、六月くんのせいじゃないですよね? 「それに加えて人間不信みたいで、友達も作らないし……やなウワサが立ってる」 「ウワサ……」  恐る恐る繰り返すわたし。  須藤くんが、声を潜めに潜めて放った言葉は、 「最近、先生たちが警戒してる動物虐待犯、あいつなんじゃないか……って」  ……なんて、衝撃的なことでしょう。  
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