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「教頭のヤツ、相変わらず人遣い荒いなぁ。ミツバっちもさ、イヤならイヤってハッキリ言いなよ?」
「……ありがとう。須藤くんは、どうしてここに? あ、部活の用事ですか? 水泳部でしたよね」
「そーそー! 来週から屋外プール使うらしくて。ちょっくら落ちてカラダで水温確認してこいっつー、顧問の無茶ぶり食らったー」
「風邪を引きますよ!?」
「ってのは冗談で、忘れもん取りにきただけでーす」
「~~~っ! 須藤くん!!」
「あっはは! ミツバっち真に受けすぎ!」
「当たり前ですよ! 須藤くんのこと、信じてましたから!」
ムキになって、大人げないですよね。
でも思いのほか、効果抜群だったようで。
「ミツバっちが、俺を……」
「須藤くん?」
「あ――っ! そのっ、なんていうか! ミツバ先生に信頼されてて……嬉しい……です」
「急にかしこまって、変な子ですね」
「子供扱いしないでってば!」
「はい。頼りにしていますね、須藤くん」
「……もぉ、すぐまたそーゆーこと言う!」
ガクリとうなだれた須藤くんは、耳まで真っ赤。
いつもからかわれる側のわたしですから、面白がりすぎたかもしれませんね。 反省です。
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