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あの人にお守りを押し付けて、門へと押しやって……また会いましょうと約しました。あの人はそれを悲しい嘘と怒るのかもしれません。でもそれは嘘ではないのです。
だってあの人が、無事天命を終えられたその時には、私はあの人にまた出会えるのですから。だから嘘ではないですし、ましては悲しくはないのです。
だってそれはあの人が教えてくれた、大事な人との再会のお話だから。大切に思っていれば、最期のときに迎えに来てくれるって言ってくれたんです。ならばこんなに大切に思っているのですから、会えるはずでしょう。
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