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次に意識が戻ると僕は拘束されたままで横には神様がいた。
「ごめんね。君をフェイクとして作ってしまって。」
と謝られた。神様は僕を必要としていない?むしろ生み出したことを後悔してる?涙が溢れてきた。そして絶望感を感じた。
「なんで?あなたは僕を必要としていないのですか?なら、もう消してください。僕はあなたの元に帰りたい」
というと叩かれた。なぜ?わからない。そして聞かされた。なぜあの部屋にいたのか。実は今の皇帝陛下は2回目の即位だ。一回弟に取られている。たった3日だが。すぐ皇帝陛下は皇帝に戻ったがまだ反乱分子がいるため神様もといヴァーレ皇太子は死んだことにして匿った。死を覚悟したそうだ。だから自分を作った。ヴァーレ皇太子の代わりに長くこの世界で生きるために。フェイクは偽物だが元になってるのは術者だ。術者と同じ存在と見たのだ。そして僕は作られた。ヴァーレ皇太子を捕らえたのは皇帝陛下側の人間だったらしく匿われてたそうだ。僕はマヴィスのお父さんと初めて会った日。マヴィスのお父さんに殺されるはずだったそうだ。フェイクはいずれ狂ってしまうことを知っていて皇帝陛下が命じた。孤児院にいたのは皇帝陛下の指示がまだなかったからだ。だけど優しいマヴィスのお父さんは無表情だが目が感情豊かな様子を見て人のようだとおもって殺すのをやめたらしい。そして名前を与えられた。皇帝陛下の僕を生かす条件は後見人として僕を監視することそして狂ったら殺すこと。そして僕は生かされたのだ。
僕はお咎めなしだった。そしてマヴィス以外帰ったあと皇帝陛下がきた。
「やはりあの時消すべきだった。」
と言われた。こうなるなら消して欲しかった。マヴィスは恐れながら申し上げますと言ってそのあとその言葉を非難した。
「誤解を招いてしまったようだ。私もね。フェイクに恋をしたことがある。その彼の元は死んでしまっていて帰ることができない。その彼は段々と狂っていって最後は自ら命を絶った。愛しいあなたに最後を見てほしいと言われて目の前で幸せそうだった。亡骸はなくて綺麗に消えてしまった。シーツについた血さえ初めから何もなかったように。悲劇を繰り返したくなかった。フェイクの本能は術者に依存する傾向がある。ヴァーレは君を殺すことも身代わりにすることもない。だから消したかった。手遅れにならないように」
と言われた。絶望それしか感じなかった。
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