歯車

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~マヴィス視点~ 俺は笑わないそして何も感じないような無表情なヴィンレアを見てると自分のやってきたことが間違いなのではないかと思った。 まるでヴィンレアはフェイクとしてしか存在していないというようだった。ヴィンレアはヴィンレアを殺した方が幸せなのではないかと思うほど。 けれど俺はヴィンレアを生かしたかった。これは俺のわがままだと知っていた。 賭けをした。ヴィンレアはフェイクだけではなくヴィンレアがいるのか。賭けは見事に成功した。そして付き合うことになった。 けれどヴィンレアはフェイクで本能がなくなることはない。それもヴィンレアなのだからこれからが勝負だ。長く生きれるように俺はサポートをしよう。ヴィンレアが死のうとしたら拘束をして閉じ込めてでもわがままに付き合ってもらう。 それで嫌われてもいい。彼がヴィンレアが生きてくれるならなんでもいい。これは恋愛として惚れたからだろうかそれとも依存しているのかそれはわからない。けれどヴィンレアが付き合ってくれてそばにいる権利があると思うとすごく嬉しい。とりあえずヴィンレアは退院してそれから俺の家に引っ越して過ごしたい。幸いヴィンレアは泣いてくれた。泣けたことが精神的にいい方向に進める第一歩だとヴィンレアの担当医が言っていた。 これから一緒に頑張っていこう。
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