親友

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僕はいつも笑ってる。悲しいことがあったら悲しむけどそれ以外は特にマヴィスの前ではマヴィスは僕が何も知らず笑っていることを望んでいる。僕はマヴィスのことが好きだからマヴィスの望む通りの僕を演じる。 何も知らないふりをして生活する僕。マヴィスからサプリメントとして渡される薬。その薬の効果は分かってた。でも、自分の本能に逆らって知らないふりをして毎日飲む。でも、薬で抑えてるフェイクの本能は魔との戦いで興奮すると外れてしまう。その間隔が最近短くなってる。きっともう、僕は薬で抑えられないほどフェイクの本能が強くなってるのだろう。僕が強くなるに連れて主の元に行こうとする。主の1部となるために 数え切れない戦いの中でフェイクを殺して自分の力にする術者を数回見たことが殺し方は様々だった。普通に剣で殺すもの。キスをして魔力を吸い取るものどれも僕には官能的に見えて羨ましかった。でもその光景はマヴィスによって一瞬しか見れない。視界をマヴィスのゴツゴツした男らしい手に遮られるから耳元で見るなと震えた声で言う きっと彼は僕が思ってることを分かってるのだろう。このまま最後まで見せたら僕がマヴィスの元から去ると思っているのだろうか?抑えきれない本能によって 最近、夢を見る。僕と同じ顔。多分術者が出てくる夢。君は楽しそうだね。と言われるのだ。その主は責めてはいない声に冷たい声色もない。ただただ親が子を思うような温かさを持った声色だ。でも僕は責められるように思った。僕は囚われてるのに偽物が楽しいなんて許されるわけないでしょ?早く僕を見つけて1部になれそう言われてるようでこれはただの夢なのかそれとも術者が僕の夢に入り込んでるのか分からない。けれどきっと僕は近い日神様の1部になる。そんな予感がしてる
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