教育

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~マヴィス視点~ 軍には新人を育てるため上司を教育係として1年指導するのが年に一度交代制で回ってくる。俺とヴィンレアは同期のため同じ周期だ。その為にその期間はヴィンレアを付きっきりでいられない。この期間はヴィンレアが消えてしまわないか不安で仕方ない でも、俺たち四天王には成績優秀者がつくから独り立ちも早い。俺には女の子が付いた。俺と同じ焔を得意とする女の子だ。リリアースという名前の女の子は公爵令嬢だ。粗相のないようにしないといけないと釘を刺された。しかし彼女は拙いが優秀者だ。身のこなしが綺麗だった。俺は指導をしたことはすぐに自分の力に変える。そんな子だ。指導者と生徒は信頼関係も必要で雑談をしていた。その中でなぜマヴィス魔術師はヴィンレア魔術師と一緒におられるんですか?彼は明らかにどこかおかしいです。いつも笑ってるけど本心じゃないと言ってきた。ああ、この子はちゃんと人を見る目がある子なんだと思った 「好きだから消えて欲しくないからだよ」 と答えた。彼女は納得していない感じだった。ヴィンレアにはリリアースの双子の兄が付いた。リースという名前で明らかにヴィンレアを敵視している。信頼どころか関係は最悪だ。何も起こらなければいいけど何か問題が遅かれ早かれ起こるだろう。一緒に生徒と仕事をすることもありヴィンレアとも仕事をする時リースも一緒にいた。他のものの言うことは聞くのにヴィンレアの言うことはきかない。ヴィンレアは困ったように笑いながら元気があって結構と言っていた。 ヴィンレアが消える自体は無くしたい。けれどリースも着々と力を付けている。半年たったけれどもう、独り立ちしてもいい頃だろう。早くヴィンレアから離れてくれ。ヴィンレアになにかある前に しかし願いは虚しくヴィンレアは重体を負った。何も変哲もない魔の退治依頼だった。けれど依頼で聞いた時のレベルはそれほど高くはなくリースを同行させたのだ。しかし相手はレベルは遥かに高くヴィンレア1人ならまだしも庇いながらしかも命令をきかない教え子。そんな守る余裕はないけどヴィンレアは守った。身代わりになりなおかつ魔法を放って一掃した。ヴィンレアと一緒にチームを組んでいた馴染みの部下からの情報だ。間違いないだろう。リースは動転して使い物にならないらしい。ヴィンレアはまだ目を覚まさない
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