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でも、ヴィンレアは意識が戻らないが幸せそうでその方がいいのかもしれないと思った。どんな夢を見ているのだろう。学生で俺と付き合ってた頃?それともフェイクとしての役目をしているの?もし叶うなら前者であってほしい思う。でも、早く目を覚まして俺を見てほしい。その美しいアメジスト色の瞳で見つめてくれればそれだけでいい
ヴィンレアが意識が戻らないことをいいことに俺に見合いの話が来るようになった。なぜ、ヴィンレアがいると出ないか。単純に一人じゃないのもあるがヴィンレアに気を使ってだ。ヴィンレアはフェイクに多い種無しで子を作れない。それは国に仕える前に調べられる。結婚して子を作れなかったら意味がないから。種無しでも家柄が良ければ家との結びつきで結婚することがあるがヴィンレアは後見人は俺の家だがヴィンレアはフェイクだから当たり前だが孤児ということになってる。ヴィンレアとの婚姻はメリットが皆無だ。だからヴィンレアに見合いの話が来ない。それに比べて俺は公爵家で種無しじゃない。メリットしかない。だから見合いの話は結構くるはずだがヴィンレアが婚姻できないからと遠慮してだ。ヴィンレアは結婚する気もないけれど
とりあえず楽だった。俺も結婚する気はない。家は兄がいるからそっちが継ぐだろうし問題ないだろう。俺はヴィンレアが好きで相手に失礼だから
とりあえず断りきれなくて会うには会うがヴィンレアの方が綺麗だ。とかヴィンレアならこうなのにと思ってしまって正直顔すら覚えていない
最近は減ってきたけどどうやっても俺が婚姻を結ぶ気がないのがわかってきたのだろう
ヴィンレアがいないと味気ない。ヴィンレアが目を覚めたのは一週間後だった
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