第1章

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 お母さんが自分に言っているように思った。 「お母さんこそ大丈夫? 」 「え、何で? 」 「んー、なんとなく!」 「そっか……うん、だいじょうぶ、だよ? 」 「なら、いいんだ!いってらっしゃい!」 「……うん。いってきます」  お母さんは、久しぶりに見る笑顔を浮かべて出かけて行った。笑顔だったからか、余計にその時の疲れて、やつれ切った顔を覚えている。
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