余命二ヶ月_第一話

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余命二ヶ月_第一話

「おはよう朝陽くん」 この子は咲僕の彼女 「おはよう…」 命は後二ヶ月しかないだから最後まで彼女を大切にするのが僕の役目 と言っても、僕はアニメや漫画でよく言うモブAみたいなキャラだからこの子を幸せにできるかわからない。でも彼女はそれでもいいと言う。 「朝陽くん?」 「何」 「いやぼーっとしてたから大丈夫かなって」 「大丈夫…」 何故この世はこんなに不平等なのだろうか、最近よく思う疑問だ。 君の心臓が僕は欲しい。僕は君に心臓をあげたい。 僕が死んで彼女が生きれるならそれはとてもいい事だ まぁ皆は悲しいとか可哀想とかまぁよく言うBADENDだと思う人がいるかも知れないけど、僕はこれでいいんだ、君が幸せなら僕は、どうなっても構わない。 なんか僕痛いな。厨二病……?いやもう高二だし…… 「朝陽くん朝陽くんまたぼーっとしてるよ」 「あぁごめん……」 こんな会話を繰り返し話していたら、学校についた。 「おはよう!!咲ちゃん!」 「おはよう」 えっとこの子は確か……咲の友達の、坂の上遥 僕が嫉妬しても気持ち悪いだけだ。 「咲僕先に教室行っとくから」 咲の耳元で囁く。 こっちの方が気持ち悪い……?まぁいいや一応カレカノなんだし カレカノ……いやまだキスもまだだけど、手は繋いだし…カレカノって言えるよな大丈夫だよな…… 「おはよぉ!朝陽ぃ!」 「朝から煩い」 「ごめんごめーん」 今僕に挨拶してきたのは、僕の1人だけの友達 中村宙 「今日は咲ちゃんと一緒じゃないんだね~」 「うるせぇ」 僕だって、一緒に教室に来たいのにあの子が咲と仲良く話してたから…… あぁもう朝からムシャクシャする。 「朝陽くん?何怖い顔してるの?」 「咲……」 「ごめんね、お話長引いちゃった」 咲が頭を撫でてきた。 「子供扱い辞めろ」 「ごめんね」 咲がニコッと笑う。 この笑顔を見れるだけで僕は幸せだった 今日も僕は君を、笑わせてみせる。
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