そして…始まる物語

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目の前に滝があり滝壺の水は限りなく透明である。 足元の石や岩には悠久を思わせる苔がむす… 辺りの木々はどれも隆々と聳え立つ… 思わず見惚れてしまう程の… 手付かずの景色… で? どうして俺はここにいるのだろうか? まぁ…考えても仕方ないやと 俺は辺りを探索する事にした。 隆々たる木々には様々な実がなっている。 食えるかどうか分からないが…取り敢えず採ってみよう! 樹の幹に絡まる蔓を何本か集め編んで簡易の縄を作り樹の幹に回し上に上にとずらしながら登っていく 樹の幹が太過ぎて腕が回らなかったので、この方法を用いた! サバイバルには自信がある! 実がなっている枝に辿り着くと木の実をもいでみる。 匂いを嗅ぐとビワのような香りがして旨そうだ! 色が赤紫なのが気になるが… 皮が柔らかそうなので爪を立てて皮を剥いてみるとビワのように皮が剥けた! 舌先でちょんちょんと触り味を確かめてみると…ビワに蜂蜜をかけたような味がする。 果肉を少し歯でこそげ口の中に入れた! 「うまっ!」 俺はその実をむしゃぶりつく! 少し甘いが、その甘さがなんとなく俺の体力を回復してくれている。
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